No,1 REO PLUSを用いた硫化水素排水処理について
処理フローイメージ
REO PLUSを用いて硫化水素を含む排水を無害化する手法は硫化水素の毒性と腐食性を排除し、悪臭を消すために有効ですが、安全管理(特にガスの発生)と沈殿物の処理に注意が必要です。
1. 処理のメカニズム(化学反応)
REO PLUSは強力な酸化剤です。硫化水素と反応すると、硫化水素を「硫黄(単体)」または「硫酸イオン」に酸化させます。
一般的に、臭気や再発を防ぐためには、硫黄単体で止めるのではなく、硫酸イオンまで完全に酸化させることが推奨されます。
2. 具体的な処理手順
ステップ1:pHの調整(最重要)
処理前の排水のpHを確認しアルカリ性(pH 8.5以上、理想はpH 10付近)に調整します。
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理由: 酸性条件下でREO PLUSを投入すると、猛毒の塩素ガスが発生する危険があります。また、pHが低いと硫化水素ガスが気化しやすくなります。水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)などを用いてpHを上げます。
ステップ2:必要量の計算と投入
硫化水素濃度に応じてREO PLUSを投入します。
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CODやアンモニア窒素に喰われるため(理論値よりも過剰に加える必要があります)。
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REO PLUSは粉末のまま投入せず、一度水に溶かして10%程度の溶液にしてから滴下・注入する方が反応が均一になります
ステップ3:撹拌と反応
薬剤投入後、十分に撹拌します。反応時間は通常15分〜30分程度確保します。
ステップ4:残留塩素とpHの確認
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処理水に残留塩素が含まれているか確認します(残留塩素があれば、反応が完了しています)。
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最終的な放流基準に合わせて、必要であれば還元剤(チオ硫酸ナトリウムなど)で残留塩素を除去し、酸でpHを中和(pH 5.8〜8.6)して放流します。
3. 安全管理上の警告
この作業には重大な危険が伴います。以下の点を厳守してください。
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酸性厳禁(混ぜるな危険): 酸性の排水に直接投入してはいけません。必ずアルカリ側で反応させてください。
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換気の徹底: 万が一のガス発生に備え、屋外または局所排気装置のある場所で作業してください。硫化水素も塩素ガスも、高濃度では致死性があります。
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保護具の着用: 防毒マスク、保護メガネ、ゴム手袋を必ず着用してください。
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発熱: 高濃度の反応では反応熱が発生します。